隅っこ映画レビュー

「キャプテン・マーベル」を竹中直人が吹き替え演じるコントとして楽しむ見方

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先日iTunesでようやくキャプテン・マーベルのレンタルが始まったので遅ればせながら見てみました。

つながり的にはアベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの次のEnd Gameの前にあたる作品でしょうか?

大雑把なストーリー

近未来的な街に1人の能力を持った女性がいます。その女性はこの星で戦争を収めるヒーローの1人として活躍しているようです。と、ハプニングにより地球にやってくる。その女性は記憶が曖昧なところがあり、時々フラッシュバック想い起こす過去。。。女性の本当の姿は何なのか?と言う話につながっていくんですが、そんなにひねりがあるわけでもなく、すごくシンプルにSFアドベンチャーとして楽しめます。

(C)2019 MARVEL

まぁアベンジャーズですから、面白くないわけないですよね。何百億円もかけて作られたもの、全てで何人の人が関わっている映画でしょうか?「ちょっと、ここがいまいち」、なんて事は普通の人間からはツッコミできない位に、キチキチに計算しつくした映画だと感じます。

マー・ベル様ですから。でも、1つ言いたいことが… .

例の声優の吹き替え問題

すべてを見終わった後、iTunesのムービーって、音声を英語版にしたり日本語吹替え版にしたりしてみることができるんです。もちろん元は英語音声の日本語字幕で最後まで見ましたが、ちょっと気になったので日本語吹き替え版にしてチラッと見てみました(魔がさしてしまったんですね)

あれはニック・フューリー=サミュエル・L・ジャクソンじゃない

の問題です。この作品やマーベル作品の吹き替えは竹中直人さんでした… .

うっすらそんな記憶はあったんですが、いつも映画館で見る時もオンラインで見る時も字幕版だし、吹き替え版ってそんなに見ないんですよね。皆さんどうでしたか?この吹き替え。

正直、笑ってしまいます。何かの大喜利で、映像に違う言葉を当てはめているかのような違和感。いや、これが竹中直人さんだと知らなくても、この表情にこの喋り方はないだろう、と言うような違和感がじわじわ湧いてきます。

(C)2019 MARVEL

竹中さんて喋り方にクセが強いんですよね。それがまたクセの強いサミュエル・L・ジャクソンの喋り方を真似する。いや、真似をしてるわけではない、もはや独自の路線を行っている。

これは絶対に見てください。アベンジャーズとかマーベルとか、そういった面白さとは別の面白さとして、吹き替えの違和感を楽しむと言う面白さとしてぜひ見といてみておいた方が良い作品です。

いや、もう インフィニティ・ウォー のラスト、ニック・フューリーが出てくるところで少しこの違和感は感じていたんですよね…そういった伏線もあるのか!

でも今回はちらっと出てくるいつものニック・フューリーじゃありません。主人公とずっと行動を共にする準主役級なので、結構しゃべっています。

この責任は誰に?

日本の吹き替えの業界って、専門の音声制作会社行っているようですね。例えば東北新社、ブロードメディアスタジオ、ザックプロモーション、ACクリエイトなどがあるようです。

しっかり最後まで見てみましたら、クレジットきちんとありました。プロビジョンさんです。プロビジョンさん、ポスプロのようですが(存じ上げなくて失礼しました)今は角川のグループのようでかなり大手です。もちろん、いろんな映画の吹き替え制作をされています。こちらの会社さんが悪いわけではないでしょうか、何らかのビジネス的な力が働いたんでしょうね。プロデューサーの鶴の一声的な感じでしょうか。

シリーズものの大作吹き替えを決めるときは国民投票で

シリーズものの吹き替え担当する場合は、かなり慎重になったほうがいいですよね。あちらアメリカではキャスティングだけでご飯を食べている人がいます。制作にかけるお金が違う。反対に日本の吹き替え制作の現場はどうなんでしょうか?十分な時間とお金と人をかけて、吹き替え担当の人間を厳選しているとは考えられません。誰が考えているのか?誰がこの人に決めたのか?クレジットには制作監修と言う名前はあったりしますか、キャスティングに全責任を持ったのは誰か?と言う情報まではたどり着くことができませんでした。

こんなことってありますか?誰が制作物に責任を持つのか?これだけ世界中で売れている作品を、日本で公開するに際して、吹き替え制作はいわば日本版の味付け。ここに大きな責任が発生しているわけです。そんな重大な責任を作業に担当する人間の名前もわからない。それぐらいのレベルだということです。

担当者さんはTwitterの声とか聞いてますか?

なぜ途中で気づかない?竹中さん?なぜ途中でご自身で気づかない?あなたが言うしかないんですよ、降りると言うこと。
吹き替え担当をすると言う事は、その作品に愛情があると言うことだと信じています。

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