まず劇場の紹介の前に、この記事を見てください。
【樋口真嗣の地獄の怪光線】立川シネマシティの爆音上映を生んだ「映画のための建物」と「音響家の仕事」 – AV Watch
すごく行ってみたくなりませんか？この映画館、そして「極上爆音上映」？
「爆音映画祭」ってご存知ですか？
実は、「爆音」というキーワード、以前から少しずつ広まっているようです。今年も全国各地で行なわれているみたいですが、実は今年2017年の3月25日の丸の内ピカデーリー３に爆音映画祭「キングコング」を見に行ったんですね。そこでの音、爆音という限りは相当期待して行ったんですが、意外に「あれ？」という感じで。なんだIMAXの方が迫力かるかなとも。
その日、上映前に爆音映画祭の代表の樋口泰人さんと町山智浩さんのトークショウがあったんですが、はっきりおっしゃてました。「今回は色々調整して、音を若干抑えた部分もある」と。なにやらいつも通りの爆音を出すと建物自体が揺れるらしいんです。で、この丸の内ピカデリーは上の階まで揺れちゃうんだとか。じゃあ、ここでやること自体失敗じゃねーの？！ま、まあ、映画の音に工夫する、美しい音、リアルな音ではなくて、もっとわかり易い「爆音」という点にフォーカスをしたという点においては、爆音映画祭はすごく評価されるべきだと感じてます。映画ってこう言う楽しみ方もあるんだと。
そんな事があってからのこの記事。気になるじゃないですか？
映画館として設計できたこと、そして建物として独立しているというのも理想的環境だったんですね。
そういうことなんですね。音響として最高のものを作ろうとすると、やはり建物自体が独立していないと限界があるということでしょうか。ワクワクが止まりません。
立川シネマシティ。今回はシネマ・ツーの方。立川駅からすぐ、すごくアクセスしやすいところにあるんですね。
正式名称：シネマ・ツー
開館：2004年7月
客席数：1245席<5シアター総計>
所在地：〒190-0012 東京都立川市曙町二丁目42番26号
チケット売り場。事前にWEBから予約可能。小綺麗な感じですね。
シネマ・ツーで極上爆音上映、映画は「ローガン」です。ズドンズドンいいそうでしょ？このシネマシティのWEBサイトの上映案内文がいいんだ。
ベテラン音響家による綿密な調整を施して、激しい戦闘の迫力と美少女のかわいさを増幅する大音量で上映します。
「美少女のかわいさ」を大音量で表現って。ちょっと意味わからんけど、なんとなくわかるような。コントラストということでしょうか。。。ま、まあ。
館内、すごく綺麗でしょ。この特徴的なライト。席の背もたれの後ろから棒が伸びて、先に照明が灯っています。それが全ての席に。他の照明はなにもありません。天井も真っ暗。
なんか、キャンドルをたくさん灯しているみたいで幻想的ですね。すごく個性的です。
そしてお話にもあるサブウーファー！これか、meyer soundの「650-P」6台か？すげーな、どこんと置いてある。爆音上映はやはり音の圧を感じてなんぼという話を以前から聞いていたので、そのスピーカーから近く、でもさすがに最前列は無理だろと、３列目くらいにしたら、真ん前に陣取ってるおじさまがひとりましたね。強者。
爆音とはどんなもの？
そうですね、映画はアクションなので、やっぱり「ガシャン、ドゴン」などのものがぶつかる系の音はズドンズドン体に響いてきます。ただ、音量が大きい、うるさいというよりは「音を体に感じる」といった表現が一番合うでしょうか？服がビリビリする感じも、わかりますね。
耳で聞いているという感じではなく、もっと、「現場にいる」感じが強くなるような。例えば銃声が本当に恐ろしく、実際に本物を聞いたことはないけれど、怖くなります。耳で聞くというより体で感じる映像体験ですね。
映画を今までとは違う、「爆音」というキーワードでもう一度楽しむ。
確かに普通に見るよりは新鮮で違った体験に感じます。こう言った視点、この「シアタースペクトラム」の視点と一致していて、本当に共感が持てます。映画はまだまだ楽しめる。やっぱり最高の娯楽なんです。
面白いチケットの価格設定
そう、このシネマ・ワンと、シネマ・ツー。チケットも面白いことをやっています。シネマシティズンという会員に6か月会費600円、年会費1000円でなると、平日の入場料が1000円になります。ん？
普通の一般料金：1800円
６か月会員600円 ＋ 平日割引料金1000円 ＝1600円
いや、半年の会員になった方が安いんです。どんな料金設定だ？すごいサービスですね。これもやっぱりこの劇場自体のファンになってもらいたいという劇場の思いが伝わってきますね。視聴環境もいい、値段も安い。これは通いますね。
とても運営に映画に対する愛と、それだけじゃなくて遊び心とセンスを感じる映画館です。