隅っこ映画レビュー

『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の評価は酔っていれば上がる

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今回は今も劇場公開されている『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のご紹介。

ワイルドスピードシリーズ知ってますか?ちょっとご注意を。初期のワイルドスピードとは別物の話になっています最近のものは。

とにかくアクション、イカした車、ヒーロー、世界を救う…そんなものが好きであれば何も考えずに楽しめる映画だと思います。

(C)Universal Pictures

そうなんです、主人公は仲の悪い2人。どちらもいかつい「大きいハゲ」と「小さいハゲ」。非常に男臭い、キザな車に乗っている、格闘めちゃくちゃ強い。

こんな2人が謎の悪の組織と闘う。単純明快なストーリーなんですが、この映画を楽しめるか?そのポイントとなるのは「どこまで積極的に自分がこの世界に入り込めるか」と言うところに尽きると思います。言い方を変えると、「どこまでバカになって楽しめるか?」。

だって2人の目的は「世界を救うこと」ですよ?自分の恋人を救うだったり、家族を救う(途中でそんな流れにもなってきますが)って言うことではないんです、基本は。

(C)Universal Pictures

その目的、共感できますか?ここが1つ目のハードル。「ああ、これはアニメだ」と、これを乗り越えると、次にあるのは「家族や仲間との絆」。主人公2人どちらとも1人ではかなわない相手。生まれ故郷のファミリーの力も借りながら戦うなんて流れになったりします。「地元大好き、仲間サイコー」な感じ。この辺ワイルドスピードシリーズに共通している思想ですよね。これに共感できるかどうか? (一匹狼で孤独な主人公、ではないんです)

そして話が進むにつれ気になってくるハードル。主人公たちに弱点がない。弱点と言う弱点はありません。めちゃめちゃ強い。運転もうまい。ビルから落ちても死なない。(笑)

そんな無敵の2人よりもさらに上回る強敵と言う存在が、この映画のバランスをかろうじて保っています。やっぱりヒーローって弱点ないと感情移入できませんよね?どうなんでしょう?この辺は好みなのかな?

(C)Universal Pictures

やっぱりビール飲みながら見るものだこれ

なんと監督はやはり私と相性の悪いデビッド・リーチ。なんでしょうこの監督。アクションは確かにかっこいい。音楽とあわせるのも得意で、おしゃれ。でも、話に深みがないというか、どうしても物語に感情移入できないんですよね。先日の『アトミック・ブロンド』に続き、相性が悪い。。。

ごつい肉体に爆破、カーチェイス。話に裏もない。ワイルドスピードはいつからこんなになっちゃったんでしょうか?おそらく、他のキャストにも名を連ねている、脚本・原案のクリス・モーガンが肝だと思うんですが、この方の思想が強いんでしょうね。調べてみると、ワイルド・スピード第3作の「Tokyo Drift」から脚本を担当してるようです。なるほど、やはり2と3との間に大きな溝がありますね。

あまり考えずに見られる映画。ちょうどビールでも飲みながら見るのはいいんじゃないでしょうか。ただし数日後には何も覚えていないと思います。そういう映画の楽しみ方もあっても良いかと。

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