北米での累計興行収入がM・ナイト・シャマラン監督の『シックス・センス』を超え、ホラー映画No.1の大ヒットを記録したリメイク版「IT イット “それ”が見えたら、終わり。」見てきましたよ。もうほとんど日本の映画配給会社の宣伝には騙されないぞと心に誓っているのですが、やはりあのIT、スティーブン・キング好きのおっさんからしたら気になって仕方ない存在なんです。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
IT、知らない人の方が多いんじゃないかな、1990年のTVシリーズ版「イット」。今回、これのリメイクなんですよね。だからホラー好きはもちろん知っている。名作ホラーです。そう、あのVHSの前編と後編があるやつ。レンタルビデオ屋さんでガサガサのパッケージでの堂々とホラーコーナーに正面に置いてありましたね。あの懐かしのITです。これがリメイクだと？それ自体でもほっとけないのに、興行収入ホラーナンバーワンだと？！これ以上にほっとけない今年の映画はあるでしょうか？
1990年の「イット」
夜の時間に行きましたよ。ドキドキしておじさんは上映を待っていると、そこですでにいつもとは違う雰囲気に気付きました。
「おっさんがいない」
いや、おっさんがいない映画館はあるでしょう。でも、ホラーでおさんがいないってことはなかなかない現象なんです。
じゃあどんな人が見にきているのかといえば、カップル。ほぼ。この時点でこの映画に少しの不安を覚えました。なぜこの映画がホラーナンバーワンなのか？そしてそれは映画を観終わった時に確信します。
「これはホラーじゃない」
そう、これはホラー映画じゃない。青春アドベンチャー映画だ。さらに言えば、うってつけのカップルムービーだ！なるほど、、、、ホラーの皮を被って、興行収入一位ですか。。。。
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確かに映画の中心は「怖い」表現で成り立っています。でも、ストーリーの中心はいじめられっ子仲間の友情、団結、恋など。いたるところに異様な化け物が登場したり、そういった演出が絡んできますが、背骨であるストーリーがホラーではない。キャーキャー言って観ることができるが、結局最後は安堵してちょい恋で終わるんかいっ！
おっさんは項垂れます。ゴリゴリのホラーりいメイクを期待した自分が恥ずかしい。なるほど、これならばギリギリホラーというカテゴリーの中でいい点取れるはと。これってプロデューサーの手腕ですね。ある意味素晴らしい。
純粋なホラーとしては、語れません。だってぜんぜん怖くないんだもん。ただのアトラクションです。深層心理に響く怖さは全くありません。やられたなあ。
アメリカではヒットしたようですが、日本での評価はイマイチのようですね。この辺も感慨深いものがあります。みなさん、ホラー映画とはなんでしょう？これが一位という事実にゾクゾクしますね。