この予告編レビューでは、いくつか気に入った映画予告編を紹介しています。
たまにひどすぎる予告も紹介しますが…
今回紹介するのは「LUZ」。
まずはその予告編をご覧ください。
いかがですか?全体的に漂うレトロな雰囲気。フィルム撮影でしょうか?ノイズが乗っている映像に敢えてしているようで、それが80年代ホラーの雰囲気を感じさせます。この予告編で印象的なのはストーリーが感じられないこと。出演俳優たちの表情や動き、それぞれが不気味な演奏になって映画を色付けているようです。

80年代ホラー好きとしては、音楽といい、絵といい、たまらないルックスではないですか?
監督は ティルマン・シンガー と言う方。知りませんでした。見てみると本作品が初長編のようです。ドイツの方ですね。この辺もアメリカンホラーとは違った、独特の雰囲気となって現れているのかもしれません。
この方、Vimeoと言う動画サイトにアカウントがあり、過去の作品もいくつか見ることができます。こちらのムービーなんかもお勧めです。雰囲気は変わってないようですね。
最後まで見ましたが、意味が解りません(笑)でも、いいっ!もしかするとこの短編の最後に出てくる男性俳優さんは「LUZ」にも出ている方でしょうか?
この映画、なんとあの映画批評サイト、「ロッテントマト」で公開前ですが90%の評価を獲得しています。
そのレビューを見ていくと、「スリラーであり実験的な映像」。また、「驚異的なイメージ、低予算流に創意工夫が見られる。」などなど、恐怖の表現としてミニマリズムの方向性も感じられるとあります。

そうですね、表現としてはかなりドラマチックな表現にテクニックを駆使していて、全体的にシュールレアリズム、観客の不安を煽るような表現にこだわりがありそうです。さぁ、ホラー映画好きには必ず気に入られるようなこの映画、実際はどうなんでしょうか?
近年はこういった新しいホラー監督の出現が相次いでいます。
そこにこのレトロな見た目を持った、しかしテクニカルなホラーは受け入れられるのか?マニアから見れば面白いのは間違いないと思うんですが、一般的な観客にまで食い込むほどの魅力があるか?楽しみでなりません。
まだ本作品が日本で配給されるかどうか?まぁネットの時代関係ないでしょうが、ぜひ見てみたい作品ですね。