シアターマニア

【長野市】千石劇場 正面路地から昭和の匂い、入っても間違いなく

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
千石劇場

長野県長野市の駅前すぐにある「千石劇場」。

劇場名:千石劇場
URL:http://sengokugekijyou.com
住所:長野県長野市南石堂町1367
座席数:340席 スクリーン1・200 スクリーン2・100 スクリーン3・40

長野駅前の繁華街・千石街の小路に面する。市内の映画館が軒並み権堂町界隈に集まる中、現在唯一長野駅前に立地する映画館である。
1950年(昭和25年)に開館した千石劇場は、当時県内に80館ほどあった映画館の中で初めての鉄筋コンクリート造の建物であった。
当初は1スクリーンで2階席まである大劇場で、ハリウッド映画を専門に上映してきた。しかし現在では上映本数を増やすべく2階席を分離し3スクリーンとし、上映作品も長野東映の閉館によって東映作品も上映するようになっている。
Wikipedia contributors. “長野千石劇場.” Wikipedia. Wikipedia, 29 Dec. 2016. Web. 29 Dec. 2016.

Wikiにもあるように会館は1950年、今から67年前、いわゆる大型の映画を上映する大劇場として長野市の人々の娯楽を提供してきたのでしょう。現在は駅前にはこの映画館しかない様子で、ぱっと見、繁盛している、というよりは寂れた感がやはり目立ちます。

少し離れたところに新しいシネコンが出来たため、館の作りもそのままに、レトロな雰囲気が溢れています。いいですね、この感じ。

正面にチケット窓口、昔懐かしのスタイルです。そして一歩中に入ると、やはり昭和。何がって?これですよ。

ガラスケースにパンフレット。そして数個のお菓子。

この光景、田舎のおじさんはわかるだろうなあ、昔の映画館、売店と呼ばれる売り場、決して「コンセッション」じゃありません。

そして今回のスクリーンは2階なので階段を上がります。喫煙エリア。ここは映画のロケセットか?

そして階段を上がるとそこは誰もいません。この日は平日の夕方。見た映画がマイナーな事もあって、スクリーンに入ると、そこにはお兄さん一人とおじさんとおばさん。合計3人。いや、入ってくるでしょ?入ってくるよね??入ってこない。。。

結局、終わった時に後ろを振り返るとおじさんとおばさんの姿はなく、結局私とお兄さん二人でこの映画を見たことになります。レイトショーじゃないですよ。

これでよくやっていけるな、本当に嫌味じゃなくて。素直な気持ちで、どうやって経営しているんだろうと?明らかに無理じゃないか?二人で劇場の取り分1800円ほどか。それが1日2回で、一週間。25000円?これでフィルム借りれるのか?

こういったレトロで寂れた映画館を訪れるのは、ノスタルジーを感じたいのもあるけれど、もっと感じたいと思っているのは、「映画へ情熱」なんだろう。

だって、どうやっても映画好きじゃないとやってけないでしょ?

そっとスクリーンを出る時に、入れ替えのためにスタッフのおじさまが一人、扉付近に立っていらっしゃいました。声かけようかな?「すごく面白かった」って。そんな言葉のために働いているんやないのかな。次はきっと声をかけよう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください