隅っこ映画レビュー

「ラプチャー 破裂」 拷問を超え、ラストまでたどり着けたら何かが見える(主人公と共に)

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さぁ今回は「ラプチャー 破裂」の紹介です。

このイメージ!いかにも、残酷系のホラーですよね?これがiTunesのムービーランキングの結構上位に入っていたことがあったんです。(今でも132!)

iTunesのランキングって信用できないものですが、何かあるんじゃないか?と思い思わず見てしました。

この退屈に耐えられるか?

ストーリーを簡単に。ある女性が複数の人物から拉致され隔離されます。そこでその人物が1番嫌いなものを経験させられると言う話の流れ。なぜそんなことをさせられるか?その疑問がずっとついていきます。もちろんその疑問は主人公も感じていますが、視聴者もその「じらし」を永遠と続けられるわけです。

普通は拷問系の映画ですよね?一般的な人にはちょっと見てて辛い内容かなぁと、中盤位から感じ始めてきます。

そしてそこはかとなく感じられる低予算顔。

(C)2016 Rupture CAL, Inc

ほとんどその監禁されている場所の部屋の中で話が進みます。これが意図的な閉塞感を演出しているのであればわかるんですが、外に出てもいいんじゃないの?普通、主人公以外の人物っていうのが外で活躍したりしますよね?この映画にはそれがない。

ある意味主人公の視点のみでストーリは進んでいきます。(強制的に)

なぜこんな事をするのか?実験?の先に何があるのか?

ここからは少しネタバレなりますが、

結局主人公は最後、「ラプチャー」します。ラプチャーとは日本語で言うと「破裂」のこと。主人公は蜘蛛が嫌いなんですが、それを透明のヘルメットの中に何匹も放たれ、嫌で嫌で仕方がなくまさにラプチャー(破裂)します。

ある一定のラインを超えてしまうと起こる現象を、この犯人たちは待っていたようです。

この犯人たちはエイリアンか?(もしくは人間が形を変えたクリーチャー)自分たちと同じ種類の人物を探していたよう。その見込みのある人物は、ある一定の我慢の限界を超えると、本当の姿を現すと言う設定なんです。

(C)2016 Rupture CAL, Inc

どこまで我慢できるか(いろんな意味で)

確かに最後まで見るとそれなりに面白い。最後の最後にB級感満載の大いなるオチが用意されています。が、そこまで我慢ができるか?

後半前までは、趣味の悪いキモ系のホラームービーであることが、ラストまでにたどり着けるハードルを上げまくっています。

勘違いしてキモイ系だと思って見る人が最後まで見たとしても、このラストに納得できるかどうか?反対に、普通の人はキモ過ぎてラストまでたどり着けない。どっちよりでもない、そんなジレンマを感じてしまいます。

ただこの映画の見所、主人公はノオミ・ラパスと言う女優さん。初めて見たのはスウェーデンのミレニアムのヒロインで、すごい目力が強い方。その後にリドリースコットのプロメテウスも主役に抜擢され、やはり存在感のある強い女性としての印象があります。私をラストまで持たせてくれた原因の1つがこの女優さん。

(C)2016 Rupture CAL, Inc

だって、それなりの有名な女優さんが出演してるこの作品。拷問だけで最後まで終わるわけない!との期待。物語の途中で見せる絶叫顔の迫力、何かを企てるような鋭い目線の演技。そんな演技に魅せられつつも最後までたどり着くことができました。ありがとう。

ノオミ・ラパスのおかげです。

極限を超えて

ホラーSF系の外側ですが、言いたい事は「極限を越えて生まれ変わる」

人は極限の状況を乗り越えることによって、新たな一面を発揮することができる。もしくは、何か大きな出来事によってその人の全てが変えられてしまうと言うこと。そんな恐ろしさも感じさせる映画でした。

そして、もっとメインビジュアルを考えよう。

こちらは海外版と思われるメインビジュアル
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