シアターマニア

【福岡中洲大洋映画劇場】30年はタイムスリップできる愛され大衆映画館

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大洋映画館正面

先日は福岡に用事がありまして、ちょと映画館を覗いてみようと。調べてみると福岡駅の周辺もやはりインシネマやTOHO、しっかりシネコンは存在します。博多駅ビルにはピカピカのT・ジョイ 博多。でもそこにはもちろん行きません。今回は中洲にある「大洋映画劇場」へ。

情報

大洋映画劇場
住所:〒810-0801 福岡市博多区中洲4-6-18
電話番号:092-291-4058
WEBサイト:https://www.nakasu-taiyo.co.jp/index.php

まずはこのWEBサイト見てくださいよ。なんともレトロ感がたまりません。あえて詳細を見ずに直行。

大洋映画劇場WEBサイト

アクセス

最寄駅は地下鉄、中洲川端駅とのこと。博多駅から歩くのは少し遠いかな、地下鉄で2駅です。

博多駅の地下鉄

ちかまる号でGO〜。

いろんな地下鉄ありますが、博多の地下鉄もいい味出してますね。駅の案内掲示板が電飾パネル!いいっ!

博多地下鉄掲示板

中洲川端駅でおり、1番出口へ。

階段を出てすぐに大洋映画劇場はあります。いいですね、懐かしの角面スタイルです。照明もネオンが大きな字の背後に光り、雰囲気出してますね。この辺りのまちのギラギラした感じと非常にマッチしています。

大洋映画館正面

さて、その角の一階のチケット売り場でチケットを買います。この日は「スリー・ビルボード」を。と、係りの人に別の場所へと案内されます。「外を出て、左に曲がってバス停の反対ね」。ここはスクリーンが4つあって、一番大きい1以外の2、3、4は建物は同じだけれど入口が違うみたいなんですね。で、こちらの青いネオンが輝く別館へ。

やっぱりレトロ映画館は暗くなってから行く方が雰囲気が感じられていいですね。

大洋映画劇場別館

大洋映画劇場案内板

入るとすぐに「もぎり」のおじさん、そしては背後には謎のジェームズ・ディーンとヘップバーン?このお膝に座る人はいるのか?

大洋映画劇場のジェームスディーン

天井にもフィルム模様。全体的にレトロ映画愛を感じる装飾ですね。ちょっとおしゃれとは言えないけれど清潔感があり、あえてこの雰囲気を丁寧に残している「優しさ」が感じられます。支配人、映画好きなんだろーなー。

大洋映画劇場ロビー

こちらは150人入れる「大洋2」ですね。「グレイテスト・ショーマン」か。

大洋映画劇場2番スクリーン

おっ、チャップリンさん。「スリー・ビルボード」は一番小さい大洋4でした。

こちらが大洋4の中。いいっ!横に椅子6、縦に10列で60席です。結構縦長の懐かしいミニシアタースタイル。ここで後ろに座る選択はありませんが、先客は2名。後から来た人も合わせて5名くらいで今年のアカデミー賞ノミネート作品を贅沢に拝見致しました。今週末アカデミー賞、発表されますが、この広さで「スリー・ビルボード」見れるのはここだけじゃないのかな?

こんな小さくても、上映を行うってことはこの地元にも映画好きの人が多くて、この映画館もそれに応えているんでしょうね。

大洋映画劇場 スクリーン4

ここも清潔感があり、レトロ映画館に特有な「臭いの雰囲気」もありません。

歴史を大切にしている

そう、映画の上映前に普通は他の映画の予告編が長々と流れますよね?でもこの映画館では何やら「大洋映画劇場の歴史」という映像が流れます。え?自身の宣伝?こんなの初めてですが、すごくいい。戦後から続いている映画館の歴史と愛情をすごく感じることができました。

ここは、「レトロ」を推すことではなく、あくまでメインストリームの大衆映画館という文化を大切に、生き残り続けている印象です。

きっと地元の人からも愛されているんでしょうね。こんな映画館が地元にまだ残っている。嫉妬してしまうような素敵な映画館でした。

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