Amazon Primeで最近配信開始された『ザ・ボーイズ』を見ました。
本国での配信からわりとすぐに日本でも見れるようになりましたね。結構評判が良いこのドラマシリーズ。予告編も期待される内容でした。
ストーリーをざっくり言うと、今勢いがあるヒーローへのアンチテーゼと言う形でしょうか。出てくるヒーロー、ヒーローはどいつもこいつもクズばっかり。すごい能力はあるけれどその中身がクズならば?
そんなヒーローたちは巨大企業の営利目的に利用され、資本主義に巻き込まれていきます。だけどクズだから気づかない。
こんなクズのヒーローたちの被害にあった主人公が、また何かの被害にあったであろう男に促されながら復讐のストーリーが始まる。そんな流れです。
とにかく、どいつもこいつもがクズ
巨大企業に雇われるヒーローたちは7(セブン)と言うグループに属していますが、そのどいつもこいつもクズばっかり。物語でもそれを強調する演出 ばかり が続きます。あまりここでは書きたくありません。それぐらいのゲスさです。

かといって、彼らに復讐する主人公のほうもまともな人間かと言えば、いわゆるろくでなし。だめ人間です。
勇猛果敢に戦いを挑むわけでもなく、謎の男に誘われながら、どうしようもならない状況からどうにかもがいて、自分の身を守ることに集中するような形で話が進みます。
このドラマは1本1時間なのでこの1時間の話が6本ぐらい続きます。

永遠と続くゲスとゲスの争い。映像の始めにもR-18の表記があるように、グロとエロが所々にちりばめられています。
肌が鋼鉄のように硬くなる透明人間を倒すために、気絶させてから肛門にニトロをぶちこむ。その爆破ボタンを押すか押さないか?そんなシーンで数分引っ張る。「早くをせよ!」と思ってしまったのは僕だけでは無いかもしれません。
ゲスが行う最大のゲス山場に期待してしまう、そんな心。
そんな自分が嫌になるような、望んでないような効果を与えてくれるテレビシリーズですね。
この手法はホラーでもよくあるもの。観客に残酷なシーンを期待させ、その自らの残酷さを自覚させるような方程式。
これはそんじょそこらのグロいホラーよりもきついかもしれません。
いやこれが見れる、シリーズとして見続けられる人ってどういう気持ちなのか?(きっと心が清らかなのか?いや、清らかは見ないだろ!)
早くもシーズン2の制作が決定されたようで、続編はどのような展開になっていくか期待されますが、前半のこの嫌な気持ちを払拭できるような展開になると楽しいですね。続編に期待しましょう。