予告編レビュー

ワンダーウーマンの予告映像の破壊的なダサさ なぜ外国映画を日本で広告する時にダサくなるのか?考察

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いよいよ迫ってきました。公開は8月25日。ワンダーウーマン!DCコミック好きは衝撃の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の登場でその魅力にぐっと心を掴まれたことでしょう。え?あの映画って、ワンダーウーマンが主人公じゃないの?と。音楽的にも例のテーマで別格の扱いを受け、期待を盛り上げていましたね。DC、なかなかうまいなと。

で、海外の予告映像などもすでに解禁されていて、やはりザック・スナイダー節全開のその映像に期待が高まってきているわけです。そこに、先日、見た「ローガン」上映前に予告映像が流れました。

なんだこりゃ??ま、まあ、見てください。

どうですか?面白そうですか?いや、その前に、なんだこりゃ?なめてるのか?これ、本当にDCやマーベル好きとかは怒っちゃいますよね?

「最強のスーパーヒーローは女?」

いや、女とか男とか、関係ないし、、そういうこと言っちゃうの?だから東京はとか、なりますよ。。そもそも「スーパーヒーロー」って言っちゃいます?言っちゃいます?!それは言わないでほしい。(みんなが思ってくれればそれで、、)

ま、まあ、ここはぐっとこらえて、最後まで見ましょう。ええ、映画館での大画面でのこの予告ですよ。

最後、「美女戦士は天然系?」の大テロップ。

ぐううううううっ。許さん!!この一流の映画をバカにしやがって!侮辱するにもほどがある!誰だ!こんなダサい映像作ったのは!

これが現在(6月9日)、日本のオフィシャルサイトを開けるとすぐに画面いっぱいに流れます。
映画『ワンダーウーマン』オフィシャルサイト

はあ、はあ、お、落ち着け、ここは映画館だ。。。という心境でした。こんな気持ちを抱いたアメコミ好き、多かったと思います。まず、果てしなくダサい。本家のイメージも伝えていない。

まあ、本家の予告映像も見てください。

多くのバージョンがありますが、中でもこのイマジン・ドラゴンズの「Warrior」をフィーチャーしたバージョンが秀逸です。なんて曲チョイスだ。素晴らしい。

なんで日本版の予告編はダサいの?

この問題。以前から「日本の作る外国映画のポスターのダサさ」という問題でも盛り上がったことがあります。はっきり言って、作っている人はわかっているんだと思います。ただ、現場ではわかっていても上層部からそういう作りにしろという指示があるんでしょう。日本の映画宣伝も馬鹿じゃありません(そう信じてます)から、「これが売れる」という方法を綿密に考え、計画的にこのダサい宣伝映像を使っているんでしょう。

じゃあ、誰に喜ばれ、誰に興味を持ってもらいたいの?

テロップ多め、可愛く見やすい雰囲気、情報を詰め込んだ内容のわかりやすさ。軽さ。要するにそういう情報を持って惹きつけられる層、ハードなマニアやコアなファン以外の「一般大衆」に広く受けたいんでしょう。それも統計調査やABテストを繰り返しての結論なのかな。。。

「作品の一部としての予告編」。「売るたの予告編」。

この二つはいつまでたっても相容れることはありません。売るための映画予告で熱いファン以外の大衆にアピール。でもその裏で本物のファンは不満といら立ちを抱え、失望感も増えるばかりですよ。そのことよりも、目先の公開収益を望まなくてはいけない日本の映画ビジネスの辛さよ。

気づいてますか?

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