隅っこ映画レビュー

『アトミック・ブロンド』アクションに期待しすぎて映画館を途中退場してしまったわけ

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今日は映画『アトミック・ブロンド』を紹介。実はこの映画、劇場公開時にいちど見に行ってます。そして我慢できなくて途中で退場してしまったと言う映画です。

なぜかやっぱり少し気になって、もう一度、配信で見直してみました。今度は最後まで見れた。何が我慢できなかったか?と言うお話。

ストーリーとしては、主人公の シャーリーズ・セロン( シャーリーズ・セロン 以外の誰にも見えない。。)が腕利きのスパイとして活躍する物語。女性版の007とも言われたみたいですね。確かに、まさに適役と言うところ。

シャーリーズ・セロン は最近では、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や、『ワイルド・スピード ICE BREAK』などでも活躍する、ハードなアクションもできる女優さん、と言う印象がありますね。

とにかくアクションが魅せる

確かにアクションは素晴らしいです。監督は デビッド・リーチ 。もともとはスタートマンタだったらしく、ガチのアクションシーンがとても素晴らしい。『ジョン・ウィック』の製作や『デッドプール2』の監督も彼です。なんとなく雰囲気解りますよね?

絵作りがスタイリッシュなこともと併せて、例えば007やジェイソン・ボーンシリーズなどとも比べても、また少し違った雰囲気があります。

例えるならば、端正で上品な絵作りだけど、中の動きはとてもハード。のような印象。

一つは照明。アジトの中だったりクラブのシーンでは青とピンクや、オレンジと赤などの印象的な照明によって、とてもアバンギャルドな雰囲気を演出しています。この映像に合わせて音楽は80年代のDavid Bowieが流れたりしてこの映画の個性を強めています。

(C)2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

そんなキメキメの絵の中で動くハードなアクション。アクション慣れした人が見てもやっぱりかっこいいです。スタントマン出身の人がアクション作ると、どうしてもアクションシーンが長すぎたり、必要以上に戦い続ける(笑)ちょっとやり過ぎな方向へ向かう傾向にありますが、この監督はきちんと一般のお客さんにもわかりやすく見えるように、ただ見せるだけではなく、一つ一つの絵作りにも気を配っているんですね。やはりその辺のバランス。重要です。

もう一つの特徴はカメラの長回し。例えばマンションの一室で敵と戦う主人公。それをずっと長回しのカメラワークで追い、廊下に出て階段を上下に移動しながら戦うところもワンカットのカメラワークでみせます。また、カーチェイスでは、助手席と運転手の間の位置にカメラがあり、そこから全てを見ますようにカメラが動いたりします。

(C)2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

こんな撮影ポジションどうやって撮ってるんだろう、と感心するばかり。臨場感が凄まじい。

あとは、短いカット割りの連続に頼るのではなくて、カメラをがっちりと据えてその中で重く、激しい格闘を見せると言う撮り方。すべてのアクションに構図が決まっていて、1つの絵としても美しい。そうですね、シャーリーズ・セロン、あのスタイルでの格闘はそりゃかっこいいですよ。主人公が真ん中にいて両側から2人の敵に襲われる。そんな2人を全て一掃する。まさに「シャーリーズ・セロン無双」のようなアクションが楽しめます。

(C)2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

すばらしいですこのアクション監督は。お客さんをわかっている。

なぜ途中退場してしまったのか?

そんな見た目には超かっこいいこの映画なんですが、なぜ劇場では途中退席してしまったのか?実は…我慢できなかったんです。

もともとこの映画は、公開前からかなりアクションが凄いと、またスタイリッシュな映像だと、前評判がすごく高い映画でした。そんなこともあり、アクションの期待値が高かったんですね。でも、実際に見始めると何やらMi6やKGB、CIA、西だの東だの、二重スパイだの…スパイ映画にはありがちな謎と裏切りの構造ですが、アクションを期待して見に行くと、「じらしがクドイ!」ていうのが正直な感想でした。

同じころの『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 にも出てますよね?? シャーリーズ・セロン?あの映画、何が凄いかと言うと、何も考えずに楽しめるアクションが初めから最後まで連続する。という事に尽きると思います。

キメキメのアクション好きは回りくどい話は嫌いだ!そこが我慢できませんでした。。。

おそらくジェイソン・ボーンシリーズにはつながるようなストーリーの複雑さはスパイ物ではある程度仕方のないことなんでしょうが、考えれば考えるほど、その状況がシンプルに飲み込めなくて、頭をひねってしまう。「何か逆張りのどんでん返しがあるんじゃないか?」そんな何かひっかかりが心の中でずっと残ってしまうような、ストーリーの展開なんですね。すっきりとアクションを楽しめない。

どうでしょう?もっとシンプルなストーリーにしてアクションを純粋に楽しめたほうがよかったんじゃないかな?と感じてしまいます。

そう、この後にマッドマックス見てみてください。(笑えるほどストレートです)

他には2008年の『ウォンテッド』なんかシンプルでかっこいいアクションで、見やすいと思うんですけどね。そうだ、ここにも今作品と同じ、ジェームズ・マカボイが出てますね(笑)あんた達も好きねぇ。

(C)2017 COLDEST CITY, LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

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